小学校理科　観察と実験　目に見えない二酸化炭素（CO2）を調べる　

私たちが吐く息の中には　二酸化炭素が含まれている

二酸化炭素は空気など地球の環境中にごくありふれた物質です

私たちは呼吸をしています。

たとえば　気温が下がると白い息となって目に見えるようになりますよね。

普段は見えない　吸い込む空気と吐き出す空気の違いについて調べてみましょう。

吸ったり吐いたりする空気の量は？

わたしたちは、ふだん、およそ４秒に１回の割り合いで呼吸をしています。

１回分の呼吸の量はおよそ500ミリリットルです。

小さいペットボトル１本分になります。　つまり、１分間におよそペットボトル15本分を吸って、15本分を吐き出している計算となり、１時間ではなんと900本分。

一日となると　ペットボトル20000本分を吸って、20000本分をはいている計算になります。

さらに運動をすると呼吸の回数は約５倍くらいに増えます。

寝ているあいだの呼吸の回数はふだんの半分で、１分間に８回くらいです。

人は生きているかぎり、呼吸を止めることはできません。

疑問をもとう

例）袋の中に空気を入れておいて　何度も吸ったら苦しくなってくる

↓

人の吐く息は二酸化炭素だけかなあ

↓

でも　人工呼吸って？？二酸化炭素を吹き込んでるよね？？

↓ 人工呼吸をする人のイラスト

吐く息が二酸化炭素なら　部屋の中が二酸化炭素だらけになる？？

キットに付属されている「二酸化炭素検出薬」は、空気中の二酸化炭素と反応すると色が消える薬品が入っています。

試験紙を調べたいものに近づけるだけで簡単に二酸化炭素の有無が確認できたり、

さらに二酸化炭素の量が多いほど色が早く消えるので、さまざまな場所で二酸化炭素量を比べることができます。

キットでできる実験

①身の回りのものに含まれる二酸化炭素を探そう

炭酸飲料コーラーやサイダー、バス入浴剤、ドライアイスなど身の回りのものから二酸化炭素を発生させるものを探しだせます。

悪いイメージをもたれがちの二酸化炭素ですが、生活を便利にするために実は広く利用されている気体であることを知ることができます。

ビニール袋に調べたいものと試験紙を入れて実験開始です

②二酸化炭素はどこに多いのか調べよう

リビングやキッチン、車の多い道路沿いなど、いろいろな場所の空気を調べることで、化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発生することがわかります。また、人が沢山集まるところ　今や「三密さんみつ」空間も二酸化炭素濃度が高く、生命活動によっても二酸化炭素が発生することが確認できます。

調べたい場所の空気をビニール袋に集めて実験。

薬品をしみこませたろ紙をしばらく放置します。

空気中の二酸化炭素の濃度が高ければ高いほど色が早く消えます。

③植物が二酸化炭素を吸収するか調べよう

日中、光合成によって植物が二酸化炭素を吸収することが確かめられ、二酸化炭素を減らすには植物の存在が重要であることが学べます。

息をためたビニール袋に葉を入れて実験。しばらく日光に当てると二酸化炭素が消えてなくなる。

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