枕草子 早くきっちり覚えるコツは 背景や情景 気持ちまで読み取ること


HOME > 楽しい教材の選び方 > 枕草子 早くきっちり覚えるコツは 背景や情景 気持ちまで読み取ること

枕草子 早くきっちり覚えるコツは 背景や情景 気持ちまで読み取ること

  小倉百人一首

62番 清少納言

 

 

小学校の高学年の子供たちや 成人以上の大人たちに

春は?と尋ねると

 

「春はあけぼの」という答えが多く返ってきます。

小学校のころに暗記したので ほとんどのかたが この答えです。

 

でも、「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく・・・・・・」それから「夏は・・えーとなんだっけ?」

と言うふうに ちゃんと覚えていたのに 年齢が進むにつれ 覚えている部分が少なくなっていませんか?

 

先日、子供たちが一生懸命おぼえている最中というんです。

秋のあたりまでスラスラ言ってたんですが、

「雁などのつらねたるは・・・」あたりで詰まってしまいました。

 

 

自分たちはどうやって覚えていたんだろう。

今となって考えてみると ただ単語を並べていただけ?と感じます。

ちゃんとした おもむきや情景を 映画をみるように記憶しておけば

いつになっても頭の中に映像として残る覚え方ができていたのではないかと思います。

 

 

 

千年以上前の物語

 

今から千年以上前の平安時代、貴族の女性が物語を書きました。

その人の名前は 清少納言と言います。自分の好きなこと、嫌いなことや、職場でのことを つづっていたのが 「枕草子)』です。

 

枕草子「清少納言」

makuranosousi-2.jpg

 

春はあけぼの。やうやう 白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 

現代

春は夜がほのぼのと明けようとする頃が良い。日が昇るにつれてだんだんと白んで、山際の辺りがいくらか明るくなって、紫がかっている雲が横に長く引いている様子がなんとも良い。


haruha.jpg

 

夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多くとびちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて 行くもをかし。雨など降るもをかし。

 

■現代

夏は夜が良い。月が出ている頃は言うまでもなく、月が出ていない闇夜もまた、蛍が多く飛び交っている様子も良い。またたくさんではなくて、ほんの一匹二匹が、ぼんやりと光って飛んでいくのも趣がある。雨が降るのも趣があって良い。

 

natuha.jpg

 

秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

 

■現代

秋は夕暮れが良い。夕日が差し込んで山の端にとても近くなっているときに、烏が寝床へ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽と飛び急いでいる様子さえしみじみと心打たれる。言うまでもなく雁などが隊列を組んで飛んでいるのが、遠くに大変小さく見えるのは、とても趣があって良い。すっかり日が落ちてから聞こえてくる、風の音や虫の鳴く音などは、言うまでもなくすばらしい。

 

akiha.jpg

冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるく ゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。

 

 

fuyuha.jpg

 makuranosousi.jpg

 

★言葉のちがい-----------------------------------------------------------

をかし

食べるおかしではなくて 趣がある 風情がある きれいだなというきもち

わろし

こちらは あまりいい気がしないということ

--------------------------------------------------------------------------

 

冬の文章を現代にしてみると

 

冬の早朝もいいものです。

雪の日はもちろんいいですね。

霜がとても白いのも、あ、でもそうでなくても とっても寒いときに、女房たちが火を急いでつけて 炭をもって廊下を通っていくのも、とても冬らしくてしいものです。

ただ昼になり、寒いのがゆるくなってくる頃には、火桶の火も灰が白っぽくなってきてしまって、少し残念でいい感じではないわ。

sinndenn.jpg

 

清少納言がくらしていた「寝殿造り」という、当時の住まいは、なんと、かべがほとんどなかったのだそうです。

だから、春の夜明けや冬の寒さを今よりもっと身近に感じる生活でした。当時の人は、季節のうつろいを敏感に楽しんでいたのでしょうね。

 

清少納言が千年前に感じたことを私たちも 感じてみませんか?

hyakuninn.jpgのサムネール画像

そのほか 多くの歌人たちがつくったうたを楽しくおぼえてはいかがでしょう。

 

CD付き版もあり、一人でも ご家族でも 学べます。

 

教材自立共和国 楽天市場で この商品を見る

 

教材自立共和国ヤフーショップでこの商品を見る

 

教材自立共和国でこの商品を見る

 

 

 

最新教材記事&動画
教材別作り方特集&動画
お支払いについて

クレジット決済・楽天ID決済・代金引換・銀行振込・楽天銀行決済・楽天Edy決済がご利用いただけます。

楽天ID決済

※楽天ID決済とは、楽天会員の方が楽天グループ以外のサイトでも 「あんしん」「簡単」「便利」に、お支払いをすることができるサービスです。 お支払い額に応じて楽天スーパーポイントを貯めることも、使うこともできます。

商品の返品・交換

返品・交換をご希望の方は、商品到着後3日以内にTELもしくはメールにてご連絡下さい。
なお、お届けした商品が万一ご注文と異なる場合や不良品をお届けした場合に限り承ります。

送料
地域 合計
6,000円未満
合計
6,000円以上
北海道・
沖縄・離島
1,300円 1,100円
東北 980円 無料
関東・中部・信越・北陸・東海 860円 無料
近畿・中国・四国・九州 780円
(香川県のみ:650円)
無料

代引手数料:
 合計金額30,000円未満:440円(税込)
 合計金額30,000円以上:550円(税込)

■教材自立共和国では 通常日本郵便ゆうパックにて商品をお届けしております。

■ゆうパック以外の送付 送料負担の軽減の観点より、お届けに 最もよりよい方法をお選びしてお送りします。 お荷物のサイズ・重量・お支払い方法や到着指定日時のないもの等 条件によりますが 追跡可能なメール便(¥250)に変更し お送りさせていただきます。

商品ご注文時に、送料の金額についてはこちらで変更いたします。

学校、施設・団体等で20個以上お買い求めの場合はメールで問い合わせいただくか、
もしくは0879-25-0118(松下)までご連絡ください。電話でのご注文→0879-25-0118 受付時間8:30〜19:00